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世界の中心で投資妙味を叫ぶ ~『冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見』~

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このあいだ、世界的に有名な投資家ジム・ロジャーズの講演を聴いてきたよ。
一時はジョージ・ソロスと組んで積極的な運用で一生遊んで暮らせる以上のリターンを得て、37歳でリタイアし 、その後はバイクや車で何年も世界中を旅した人。

彼の
2冊の旅行記(『世界バイク紀行』と『世界大発見』)がまた、すごい。
他の旅行記と決定的にちがうところは、世界のあらゆる場所を訪れて「投資家として」の観点でその地域の実情や印象を語ってみせること。
そこが数年後、数十年後、経済的にどのような状況になっていくかについてもズバズバと私見を披露。
「クオンタム・ファンド」で4000%のリターンを上げた実績があるだけに、ほんとうにそうかなぁとか考えるスキも与えず、ほぼ全ページにわたって、ただただ読者を圧倒します。
べつに投資なんかしなくてもインスパイアされること請け合いです。

講演内容は、ロジャーズ氏自身が世界を2周して投資価値を確信した対象、すなわち、「商品」と「中国」について。
だいたい、彼の新刊書、『
娘に贈る12の言葉』に書かれている内容です。
(ちなみに娘さんはめちゃかわいくて、しかも中国語が話せるらしい。)
「商品」というのは、原油とか金とかコーンとかの商品先物取引ね。
株が上がるときには商品が下がり、商品が上がるときには株が下がる傾向があるとのこと。
たしかにいま、そうなっています。

「中国」は政治的には社会主義だと言い張っているけど、ロジャーズ氏に言わせれば「世界でもっとも資本主義的な国民は中国人」とのこと。
「19世紀は英国の時代、20世紀は米国の時代、21世紀は中国の時代である」とはっきり述べています。

とはいえ、最後の旅行からももうかなりの年月が経っているので、今度は家族3人で旅行をして、第3弾を執筆してほしいですね。

本筋とはあんまり関係ないんだけど、講演会のオファーが多い人は、さすがにいい仕事するなぁというのが最近思うこと。
いや、逆か、いい仕事するからオファーがあるのか。



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