もとい、山田真哉『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉』(光文社新書)
ちなみに上巻は『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字〈上〉』(光文社新書)
なんでいきなり下巻のレビューを始めるのか、それは、上巻がどこかに行ってしまったから・・・。
でも内容はだいたい覚えているから大丈夫、というか、下巻だけでいいじゃん!というのが本音。
いわずと知れた会計の専門家山田真哉氏による、会計を身近に感じるためのシリーズ。
ざっくりまとめてしまうと、上巻は会計的判断について、下巻は会計的判断と非会計的判断について述べています。
非会計は否定的に述べられているのではなく、経営の現場では会計的にはまちがいであることがじつは最適解でありうる、というのが論旨。
このような切り口は、このごろさかんになってきた会計偏重主義に山田さん自身の疑問を反映させた結果であるとのことです。
下巻の身もふたもないタイトルについてはすでに上巻で触れられていたので驚きませんでした。
タイトルに関するタネ明かしは185ページからコンパクトにまとめられています。
要するに、食い逃げを防ぐためにバイトを雇うべきでないというのは会計的(定量的)判断で、バイトを雇うべきだというのは非会計的(定性的)判断だということ。

ところで、どうしたら数字に強くなれるのか、山田さんご本人に質問する機会があったんだけど、いま思えばあきらかな愚問というか、「数字に強くなる」というそのときの私のイメージが偏っていたんだろうね。
最近は日経新聞の記事などに書かれている断片的な数字が全体にどう関わってくるのか自然に考えるようになってきました。
でも毎日数字を見つめる仕事をしていて、さおだけ屋も食い逃げも食い逃げ大間違いも読んでやっとこの状態。
ああ、もっと数字リテラシーを高めたい。
ちなみに、同じ光文社新書の門倉貴史『統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?』
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