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え?胡椒餅は? ~石田ゆうすけ『台湾自転車気儘旅 世界一屋台メシのうまい国へ』~

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私は今年の2月に2度目の台湾に行きましたが、そのときに登録した「大好き!台湾 メルマガ」が今でも気まぐれに届きます。
その中に、新刊書の紹介コーナーがあり、気になる本を見つけました。

台湾自転車気儘旅 世界一屋台メシのうまい国へ/石田ゆうすけ
世界一周旅行をしたことがある著者が、友達にすすめらて台湾一周の自転車旅に!
台北から反時計回りに台湾を一周するのですが、途中、いろんなアクシデントもありながらの旅です。
台湾人の優しさを感じ、忘れることのできない旅です。地方のB級グルメなども多く掲載。

くしくも、先月乗ったJALの機内誌に枝元なほみさんの台湾グルメの記事があり、私の大好きな胡椒餅を彼女も大絶賛していて、その日から胡椒餅が食べたくてしかたがないのでした。
ただ、大好きと言いながら、私は胡椒餅を食べたことが2回しかありません。
それは4年以上前の1度目の台湾旅行、MRTの雙連駅の近くの屋台のような店で買ったものをホテルまでほおばりながら帰ったのですが、それはそれは衝撃的なおいしさで「これぞ、台湾グルメだ!」と勝手に大興奮。

餅というのは、中国では小麦粉を練って焼いたものを指すのですが、この胡椒餅の皮の部分が焼きたてあつあつでさっくり香ばしく、日本にあるどの食べ物にも似ていません。
餡は肉まんなどとはまったく異なるもので、小さい角切り肉(ミンチ?)にねぎなどの野菜が合わさって、黒胡椒のごくごくシンプルな味付けがなぜかあとを引くおいしさを生み出しているのです。
次の日が帰国で、また雙連駅までひとっ走りして、一緒にいた家族の分まで買い込み、空港バスを待ちつつ幸せの大口を開けていた私。
それが2回目。

そう、今年の台湾旅行では、なんと胡椒餅にありつくことができなかったのです。
宿泊したホテルが雙連駅から近くなかったので、どこか別の店で食べられれば、と安易に考えていたのですが、ガイドブックにも載っている龍山寺近くの福州元祖胡椒餅にたどり着いたときにはなんと品切れ。
別の日に弟が雙連駅まで行ってみてくれましたが、これも店じまいのあとだったようです。
その後、「胡椒餅」を看板に掲げている店にはついに一度も出くわしませんでした。
私はそのとき「TWG」というシンガポールの紅茶を探すことにも躍起になっていて、胡椒餅関係が正直おろそかになっていました。
胡椒餅って、どこにでも売っているというわけではないんですね。
*いま調べたところ、雙連駅の近くの胡椒餅店は「正宗福州胡椒餅」だとこちらのページに案内がありました。

で、件の本『台湾自転車気儘旅 世界一屋台メシのうまい国へ』を早速買ってきました。
この本のどこかで、胡椒餅にまた出会えるのではないかという期待があったのだと思います。
結果から言うと、どこにも載っていませんでした。
筆者の台湾ナンバーワンは、黒猫なんとかという店の肉まんだったそうです。
不思議なことに、文章ではおいしそうなのに写真はちっともおいしそうではないです。
まあいずれにしても、台湾の屋台のレベルの高さには全面的に同意します。

どちらかというと、私には食べ物以外のことのほうが興味深くて、各地での現地人とのやりとりがなかなかよかったです。
台湾人はなぜ親日的か、というのは私も個人的に気になっていたテーマだっただけに、思い切りよく突っ込んだ質問をしていくさまに、「あ、私もそれ知りたかった!」と思うことしきりでした。
筆者の最初の訪問が今年の1月と、私が旅行した時期に近かったこと(ほんとに寒かった)や、中途半端な中国語コミュニケーション(十分楽しい)、自転車旅行への羨望(私にはムリ)があいまって、楽しく読破できました。

Amazonのブックレビューを読んで気になったので、石田ゆうすけさんの旅行本『行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅』『いちばん危険なトイレといちばんの星空―世界9万5000km自転車ひとり旅〈2〉』も買いました。




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