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岩国市長選に福田氏が当選したことの意味

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ナオコです。
私の実家のある山口県岩国市で、このあいだの日曜日に市長選(ニュース検索)があったの、知ってるよね。
岩国基地への空母移転に抵抗して市議会と対立してた前職の井原氏と、自民推薦無所属新人の福田氏。結果は僅差で福田氏の当選。

2006年3月、空母移転の是非を問う住民投票をしたときは、90%近くの市民が反対に投じた。
なのに今回は、「空母移転には反対だけど、でも・・・」と背に腹はかえられないという心情が打ち勝ってしまったということなのだと思う。
私自身、移転を容認するまで市庁舎の建て替え予算を凍結、という防衛省のやり方には心底あきれてしまったので、今回は前ほどの勢いではないにしても井原氏が当選するものだと思ってた。

井原氏=移転反対派
福田氏=移転容認派

二人の候補の主張をデフォルメすればそういうことになるのだろうけど、福田市長が就任してからのほんとうの課題は、空母移転を受け入れ、予算が下りて市庁舎の建設が無事完了した として、それが地域活性化にどれだけつながるかという点ではないかな。
まず、空母移転にともない軍人が岩国基地に移住することになるけど、彼らは納税者にはならない。
福田氏の言うように国からカネを引き出すことはある程度できるのだろうけど、日本の悲惨な国家財政で岩国と いう特定の「地方」にバラマキを求めることが果たしてこの問題の解なのだろうか?

ちがうと思う。

建設を放棄された市庁舎が、岩国市民の反骨精神の象徴であってもよかったはず。
基地と市の財政をめぐる問題は今後もずっと消えないんだろうね。

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