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東京メトロの回数券で通勤する

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最近不景気なので、同じサービスを受けられるのに工夫次第で安くなるものが気になる。
電車の回数券やお店のメンバー割引やデパートの積み立てなど。
「使い切れないかもしれない」リスクはあっても、そこは自分の行動なので予測は立てやすい。

今回は定期券の損益分岐点の話。

私はときどき自転車で通勤していることもあって、定期券ではなく回数券で通勤している。
以前定期券の値段を調べていたら、私の通勤区間の東京メトロの定期券は月に21回往復しないと元が取れないことに気づいた。
平日の日数から勘案すると、2月だったら休日出勤しないかぎり損失が出る。
3月でも1日休んだら損失が出る。
4月でも1回タクシーで帰宅したら損失が出る。
これは1ヶ月定期の場合で、6ヶ月定期の場合月に19回。

さらに11枚綴りの回数券で乗ったとしたら、6ヶ月定期の場合でも21回乗らないと定期券の値段に届かない。
1ヶ月定期なら23回だ。

〈回数券で乗った場合の計算式〉
 自宅から勤務先までの片道運賃 160円
 自宅から勤務先までの定期 (1ヶ月)6490円 (6ヶ月)35050円
 6490÷(160×2÷1.1)≒22.3
 (35050÷6)÷(160×2÷1.1)≒20.08

これは区間によって多少異なるようなので、
東京メトロのサイトでご自身の区間を確かめてみてほしい。

東京メトロの回数券は乗車区間の制限がないというのがポイント。
どの駅からも乗れるし、乗り越したら不足分を精算すればいいのだ。
会社帰りによるところがある場合、定期券と組み合わせて乗ると延長分は通常の切符の料金になるが、回数券だと乗り越し分だけを払えばよい。

休日も定期券で出かけるという人はどうか?
14枚綴りの土日休日券160円区間は1枚あたりおよそ114円だが、それでも定期のほうがいいかどうかは個人の事情によるだろう。

ちなみに、現物を買わないと交通費が支給されない会社の場合、一度定期券を買ってすぐに払い戻しをしてもらえば、手数料が安く済む。

以上のことをまとめてみる。

回数券のメリット
・月に21回以上往復しないかぎり定期券よりも割安
・乗り越し精算時に有利
・家族などほかの人と簡単にシェアできる
・乗車区間制限がない(渋谷から赤坂見附、永田町から大手町、上野から浅草などどの駅間でも利用可能)
・平日の昼間や休日はさらに割安

回数券のデメリット
・一定回数以上乗ってしまうと定期券と比較して損になる
・使い切れないリスクがある(それは定期券でも同じ・一定の条件で払い戻し可能)
・使用期限は3ヶ月である(十分ではないだろうか?)
・改札機を通るときまどろっこしい(IC専用改札もあるのでなおさら)


PiTaPa(ピタパ)のように、乗車回数によって回数券の値段や定期券の値段が適用されるようになればいいのにね。
どうしてsuica(スイカ)やpasmo(パスモ)ではそれができないのか、導入する予定はあるのかわかったら今度書いてみる。

過去エントリー:
Suicaあまいか あまいかICOCA

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