ふたりblog think twice!

考え事と備忘録と発見の集積。

幸福を張りめぐらせて生きる ~宇野千代『生きて行く私』~

ナオコです。
昔読んだ本のフレーズが気になったのできょう読み返してみました。
作家、宇野千代の自伝的随筆『生きて行く私』(中央公論社)。
数々の芸術家たちとの大恋愛の顛末についてもたっぷりと語られていて相当の読みごたえ。

大恋愛だったのだから失恋の痛手も半端じゃない。
ということで、話の随所に失恋の心得みたいなものも散りばめられています。
終盤には、波乱万丈に生きた彼女ならではの人生訓も。

人が聞いたら、吹き出して笑って了うようなことでも、その中に、一かけらの幸福でも含まれているとしたら、その一かけらの幸福を自分の体のぐるりに張りめぐらして、私は生きて行く。幸福のかけらは、幾つでもある。ただ、それを見つけ出すことが上手な人と、下手な人とがある。幸福とは、人が生きて行く力のもとになることだ、と私は思っているけれど、世の中には、幸福になるのが嫌いな人がいる。不幸でないと、落ち着かない人がいる。「まあ、聞いてください。私はこんなに不仕合わせなのよ」と話す人がいる。私はそう言う人の話を聞くのが、苦手である。聞いている間に、その人の不幸が伝染して、私まで、不幸になるような気がするからである。(p.350-351)

この「ぐるりに張りめぐらして」というのがなんだかすごく愛らしくて、忘れられなかったのかも。
でも、幸せを張りめぐらして生きるのは、ヨウは得意そうだよね。


RE: クリスマスに欲しいのは自転車だけ!

通勤に使うなら、たしかにメンテナンスの手間が少ないのがいいね。
でも、クロスバイクかっこいいよね。。
・・・2台買うか!!




生きて行く私 (中公文庫)

理想を言わせてもらえば、デザインがそのままソリューションになっていることが好ましい

Cooper-Hewitt Ntational Design Museumでステキな展示会が開催されている
Design for the Other 90%」と銘打たれた発展途上国のためのデザイン展だ。

コンセプト引用
“The majority of the world’s designers focus all their efforts on developing products and services exclusively for the richest 10% of the world’s customers. Nothing less than a revolution in design is needed to reach the other 90%.”
—Dr. Paul Polak, International Development Enterprises

意訳
現在、デザイナの大部分が手がけていることは、
世界中のたった一割の裕福な人たちにしか届いていない。
しかし、
本当にデザインの力による革新が必要なのは、残された90%の人なのではないだろうか。

なんのことだかわからないかもしれないが
これを見れば、一目瞭然だ。

Q DRUM
読売オンライン 記事より

会場には、川の水などを濾過(ろか)して飲むための小型チューブや、マラリアを仲介する蚊を防ぐためのネットなど、低価格で提供できるモノが展示されていた。その中で、タイヤ型のタンクをヒモで引っ張り、転がして運ぶアイデア商品を見て思わず息を呑(の)んだ。

 これなら頭の上に水がめを載せて長い道のりを運ぶ途上国の女性や子どもの重労働を軽減できる。




デザイン=ソリューションとなることは理想だ、
本来デザインするという作業は
「解決策を目に見えるカタチにする」ということなんだろう。
デザインが複雑になった時は大抵うまくいっていない時だ。

「水を運ぶ」という労働を軽減するためにどのような工夫があるか、
それを突き詰めた結果がこのデザインなのだ、
ここには過度な装飾も、複雑なデザインもない、
ただ「水を運ぶ」というの目的まで最短距離のデザインがなされている。

すげえ。見に行きたいけど、NYかぁ。


ねらっているのか、素なのか・・・、悩ましい。

韓国の歌手 チュンジャ(ChunJa 春子)
リンク先の紹介でも分かるように、
かわいらしさではなく、女性の強さやたくましさを売りにしているシンガーだ。

この歌手が2日晩、ソウル清潭洞(チョンダムドン)「クラブサークル」で
開かれた「Manhunt International 2008」で
祝賀公演を行っている。

そのときの衣装がこれだ

















仕事柄毎日いろんな画像を見るが
久しぶりにびっくりした。
すごいパワーだ。

クリスマスに欲しいのは自転車だけ!

タイトルは去年ソニーが海外でやらかしたPSPの広告ブログに触発されたもの。

めでたく「偽ブログアワード」グランプリに輝いたこちらの企画(参考
広告業界の人間にはとっても怖~い話だ。

とまあ、そんな話は置いといて、
自転車が欲しいのは本当。

オフィスが渋谷と四谷なので、
そこまで自転車で通える場所に引っ越して、
颯爽とロードバイクやら、クロスバイクなんかで
通勤がしたいとナオコと話ている。

当初は結構本格的なロード車も
見てたんだけど、雨の日とかもあるし、
メンテナンス少ないほうが良いし、
これとかこれなんか
あとこの辺の自転車がいいなあ。
全部変則が内臓式で、ベルトドライブの自転車。

んで実際通える範囲を計算してみると、
こんな感じ

おお、結構ひろい。
8キロ、訳30分で通える範囲。
さて、どこに引っ越そうか。

空気の読める人、藤沢久美さん ~日経STOCKリーグ記念シンポジウム~

私は自他共に認めるKYです。
じゃあ、空気読める人ってどんな人?を考えるためのケーススタディとしてシンクタンク・ソフィアバンク 副代表の藤沢久美さんをとりあげてみます。

藤沢さんは投資信託の専門家で、一度会えば誰でもファンになってしまう、物腰やわらかな素敵な女性です。
職場では部内有数の藤沢久美マニアとして名を馳せている私ですが、藤沢さんの身のこなし(?)には毎度はっとさせられます。

ちょっと古い話ですが、3月におこなわれた「日経STOCKリーグ記念シンポジウム」に参加したときのこと。
日経STOCKリーグは、学生のための株式学習コンテストで、このシンポジウムはその表彰式と同時開催されたものです。
4人のパネリストのうちの一人が藤沢さんでした。

本筋からはずれて好き勝手に自分の言いたいことを言う他のパネリスト(ウェブサイトではうまく編集してありますが)とは一線を画し、シンポジウムの目的に忠実な発言に徹する姿にはさすがだなぁと思いました。
どんなときもその場の空気を的確に読んでいるんですね。

そんな能力が買われてか、シンポジウムのコーディネータもよく務める藤沢さん。
何度か直接お話しましたが、有名人だからといってお高くとまることなく、びっくりするくらい謙虚に相手の話を聞く方です。

私がこの業界に入ったのはまちがいなく彼女の影響。
藤沢さんが、複数の投資信託会社に勤務経験がありながら投信を世に広める仕事に邁進できたのは彼女の「信頼力」あってこそだなぁと、常々思うのです。

iKnowの「プロの英語」シリーズがとても役に立つ

ナオコです。
iKnowのTOEICシリーズを学習し終わったので、新しいコースを探していたら、「プロの英語」シリーズというのを見つけました。
その中の「ロング・ターム・キャピタル・マネジメント」というコースを履修してるんだけど、これがおもしろくてしかもめちゃくちゃ役立ちます。


《コース説明》
ソロモンから独立したメリウェザーは、金融業界で最も優れた頭脳を結集させた夢のヘッジ・ファンド「LTCM」を結成します。
最先端証券理論をベースにした裁定取引システムは、驚くべき巨額の富を築きますが、やがて破局への道をたどり始めます。

登場する用語をメモもかねていくつかアップしてみます。

deal stock 被買収会社の株式
diversify 分散投資する
exposure リスク、リスク資産総額
fixed income 債券
in play 買収が噂される(企業)
inception 設立当初
IOs アイ・オー、利子部分
liquidate 清算する
normal distribution 正規分布
onshore 国内の
plain vanilla 基本的な
POs ピー・オー、元本部分
settle 決済する
standard deviation 標準偏差
write オプションを売る

日本語でもわからなかったものもいくつかありました。

directional trade 方向性取引
efficient market hypothesis 効率的市場仮説
feeder fund フィーダー・ファンド
master fund マスター・ファンド、元ファンド
off-the-run オフ・ザ・ラン
on-the-run オン・ザ・ラン

調べてみると、フィーダー・ファンド、マスター・ファンドというのはオフショア投資におけるベビー・ファンドとマザー・ファンドの関係、オン・ザ・ランというのは債券のうちもっとも最近発行されたもので、オフ・ザ・ランはそれ以外の債券ということでした。
勉強になりますね。

この充実度、ほんとに無料でいいのかしら?

RE: Go Green -- Buy a Used Car. It's Better Than a Hybrid ~エコだって?ならハイブリッドカーより中古車を買いな!~

とても乱暴な議論だけど、たぶん2%くらいの人が不思議に思っていることだろうね。
私はトヨタの福音 「走れば走るほど空気がきれいになる車」でも書いたように、自家用車はやめて公共交通機関を利用するべきだと思っているので、そういうことを言い出す人がいるのは自然なことだと思う。
それにしても、モーダル・シフトということばが半分死語みたいになってきているのに、ガソリンが高くなれば電車やバスの利用客が増えるということは実証されたわけだから、政府もハイブリッドカーの優遇税制みたいなみみっちい施策ではなく抜本的な自動車税増税をおこなうべきだろうね。

Go Green -- Buy a Used Car. It's Better Than a Hybrid ~エコだって?ならハイブリッドカーより中古車を買いな!~


なんとも挑発的なタイトルだ、
カーディーラは是非こういう切り口でエコを
推進して欲しい。
興味がわいたので英語記事を
適当に和訳。


Ditching your gas guzzler is a great way to reduce your carbon footprint, but if you really want to do something about global warming, get a used car. You'll be putting less carbon dioxide into the atmosphere.

(意訳)
新車のプリウスと中古車、どちらが環境にやさしいのか、
本当に環境のことを考えるなら中古車の方がより環境に良い
というのが米誌『ワイヤード』の結論だそうだ。

その根拠となった数字がこちら。

As Matt Power notes in this month's issue of Wired, hybrids get great gas mileage but it takes 113 million BTUs of energy to make a Toyota Prius. Because there are about 113,000 BTUs of energy in a gallon of gasoline, the Prius has consumed the equivalent of 1,000 gallons of gasoline before it reaches the showroom. Think of it as a carbon debt -- one you won't pay off until the Prius has turned over 46,000 miles or so.

(意訳)
プリウスを一台創るのに必要なエネルギーは
1億1300万BTU(イギリスの燃料単位)

これをガソリンに置き換えると

1000ガロン
プリウスはショールームに到着する前にこれだけの燃料消費をしている

これを炭素消費として計算すると
プリウスは購入する前から4万6000マイル (7万4029.824km)分の
炭素の負債を背負っていることなる。

There's an easy way to avoid that debt -- buy a used car. The debt has already been paid. But not just any used car will do.
そしてこの消費は中古車を購入することで避けられる
と筆者は書いている。(全ての種類というわけではないが)

It has to be something fuel efficient. Like, say, a 1998 Toyota Tercel that gets 27 mpg city / 35 mpg highway miles. The Prius will have to go 100,000 miles to achieve the same carbon savings as the 10-year-old Tercel. Get behind the wheel of a 1994 Geo Metro XFi, which matches the Prius' 46 mpg, and the Prius would never close the carbon gap, Power writes.



一方ある程度燃費の良い中古車(例1998年型トヨタ ターセル)を購入した場合と比較すると
プリウスがそれと同じだけの炭素消費を抑えるのに10万マイルは走行しないといけない。

平均的ドライバーが10万マイル走行するのにかかる所要時間 7年以上もかかる上に
もし中古車が低燃費用のホイールを採用した場合は追いつくことは絶望的だという。

なんだか暴論のような気もするが
ワイアードニュースなので、まあいつものことだ。
この後は他の中古車で検証をしているので
興味のある方はそちらを是非。

元ページ WIRD
Go Green -- Buy a Used Car. It's Better Than a Hybrid


中国の資本主義とアフリカの社会起業家はどうちがうのか ~星野博美『愚か者、中国をゆく』~
これもなんだか面白い事を言ってるからなんか書きたかったけど、
ごめん、今回はパス、まとめたらまた書きます。