考え事と備忘録と発見の集積。

生命保険営業の自己基盤

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先日、見知らぬ電話番号から電話がかかってきました。
何日か前にも不在着信があった同じ番号。
出てみると、大学院でTAをしていたときの元ゼミ生でした。

かろうじて顔は思い出せるけど、連絡するような間柄ではありません。
(第一、電話帳に登録されてなかったし。)
元気ですか?覚えてますか?とはじめる相手に当惑しながら話を聞くと、なんと「いま会社の研修で、身近な人に生命保険の大切さを説明している」と言うのです。
だから一度会ってもらえないか、と。

は?生命保険の大切さ?

まず思ったのは、保険の営業なら営業だとはっきり言えばいいのにということ。
だからといって話を聞くわけではないけど、「営業などではない」とか言ってるし、いまどきこんな涙が出るほど古典的なアプローチで顧客が釣れるのでしょうか?
「私の顔に免じて契約してもらえないか」とでも言ってくれたほうがよほど納得感があります。
あ、どっちにしろ古典的ですね。
当然、お断りして電話を切りました。

で、次に思ったのが、こんな営業をほんとに会社が強要してるのだろうかということ。
生命保険の大切さ(なんて押しつけがましい!)を聞きたい人なんてほんとにいるのでしょうか。
ひょっとしてこの人、会社辞めたほうがいいんじゃないかと思いつつ、ネットで調べると・・・営業担当の活動内容が出てきました。


生命保険営業の役割

長年お取引きいただいた企業・官公庁のお客さまや新たに開拓していただく企業のお客さま、自身のネットワークを活用した個人や法人のお客さま等を担当していただきます。

自己基盤
友人・知人・前職同僚・取引先等の個人の方や営業活動が可能な企業を、自己基盤と言います。
研修で学んだ大切な事(生命保険の重要性)を 、まず自分の大切な方にお伝えします。

開拓基盤
訪問し、営業活動の許可をいただいた企業の事を
開拓基盤と言います。
従業員様や代表者様に情報提供しコンサルティングを行います。

特定基盤
一定の営業力が備わった方に会社からお任せする大企業・官公庁のことです。
オフィスでお会いできない職場の方には、電話で契約内容等のご説明を行うことがあります。


じ、自己基盤?!
こんなすごい用語はじめて知りました。
「友人・知人・前職同僚・取引先等の個人の方や営業活動が可能な企業を、自己基盤と言います。」ってどんな日本語やねん。
一昔前ならともかく、いまだに生命保険って義理人情の世界なんですね。
金融商品取引法って生命保険にも適用されたんだっけ?
でもふつうに考えて、昔みたいな飛び込み営業とかできなくなってるはずなので、親戚知人に頼るしかないってことなんでしょう。

もしかして、びっくりしてるのは私だけで、これって世間の常識?
私自身は生命保険はいらないと思っているので、生命保険の大切さのお話を拝聴すれば、感化されてつい契約しちゃうのかもしれません。

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