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やさしい時間

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ナオコです。
四川省の大地震から1週間がすぎ、昨日から明日までが哀悼の日と定められました。

テレビには、北京の道路を走っていた車が停まり、一斉にクラクションを鳴らしている映像が流れました。
はじめはなぜクラクションを鳴らしているのかよくわからなかったけれど、1週間前の地震と同じ時刻に、車に乗っている人まで黙祷したのでした。
気性の荒いイメージのある中国の人たちですが、そこにはすごくやさしい時間が流れているように感じました。
そういえば、日本で原爆の日に車が停止して黙祷するということはないな。

以下、ニュース本文

「哀悼日」中国全土 黙とう
2008年5月20日 00:09 カテゴリー:
アジア・世界
 【北京19日椛島滋】天安門広場が、犠牲者を悼む数万人で埋まった。中国・四川大地震の「全国哀悼日」が、19日から3日間の日程で始まり、地震発生時刻の午後2時28分から3分間、被災地に加え、香港やマカオを含めた各地で市民が黙とう。日本の国際緊急援助隊も、四川省北川県の中学校倒壊現場で、地元の救助隊に交じって頭を垂れた。広大な中国全土が、犠牲者を悼み、復興を祈った。
 北京市内の中心部を通る長安街。地震発生時刻には乗用車が止まり、市民が歩道で目をつぶり胸に手を当てた。天安門広場では、集まった市民や観光客らがサイレンとともに頭を垂れた。黙とうが終わると、自然発生的に「四川がんばれ」「中国万歳」などと市民らが叫び始めた。
 唐山地震(1976年)の被災者だという男性(45)は、天安門広場で国旗を手に「昨日(追悼行事の)ニュースを見て、列車に飛び乗った。中国だけでなく全世界の善意が被災地に向けられている」と話した。
 地震によって、中国国民の団結心が強まり、愛国心が高揚しているが、五輪聖火リレー妨害で発生した不買運動のような排他性は薄れ、国際社会の善意の関与を認める柔軟さも見せ始めている。
 国営新華社通信によると、一般の事故の災害犠牲者らに対して「哀悼日」を設けたのは初めて。「哀悼日」の3日間は、映画館や観劇、スポーツ、カラオケなどの娯楽が営業停止を求められ、違反がないか警察の立ち入り検査も予定されているという。
=2008/05/20付 西日本新聞朝刊=

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