ナオコです。
きょうはお仕事にまつわることを・・・。
株式投資にあたって「信用残」を見よと言われることがあります。
ご存じない方のために説明すると、「信用残」とは株の信用取引残高の略です。
さらに信用取引をご存じない方のために説明すると、簡単に言えば、売買代金の3割の資金を担保に借金をして株を買いつけることです。
(ちなみに、株を借りてくることで保有していない株を売ることもできます。)
(ちなみに、株を借りてくることで保有していない株を売ることもできます。)
信用で買って、まだ売っていない状態のものを信用買い残と言います。
なぜ、信用残に注目するのかというと、信用で買われた株は必ず半年以内に売られるからです。
つまり、信用買い残=将来の売り圧力と見られるのです。
前置きはこれくらいにして、私はこの信用残を投資予測に利用することをちょっぴり疑問視しています。
信用取引は毎日おこなわれるものなので、当然信用残は日々変化します。
また、半年以内に決済されるといっても、それが明日なのか3ヵ月後なのか半年後なのかは当人でないとわかりません。
要するに、「売り圧力」があるといっても、決済されたものと新規に買いつけたものとが順繰りに相殺され、いつくるのやらわからない「売り圧力」が繰り越されてゆくだけなのです。
それだけではありません。
より根本的な疑問点として、なぜ「決済(取引の終了)」側のみに着目するのかということがあります。
もちろん「決済」側しか見ることができないというのが一番の理由でしょうが、信用の買いであれば、はじめに買うときは相場への上昇圧力となっていたはずです。
そういう局面はアタマから無視して、残高ばかりに注目しているのはなんだか滑稽だなぁと思うのです。
とはいえ、実際にこの信用残を頼りに売買している人が多いかといえばそんなことはなく、主体別動向やCME、SGXといった先物市場に注目する人のほうが多いように思います。
じつは主体別動向で予測を立てようとすることにも疑問を感じているのですが、長くなったのできょうはこのへんで。
0 件のコメント :
コメントを投稿