近ごろ知識デザインという言葉をよく耳にする
ここ3ヶ月ぐらいの話。
本も出ているので読まなくてはと思いながらまだ読んでいない。
知識デザイン企業―ART COMPANY (単行本) 紺野 登著
企画という仕事はつまるところ「知識デザイン」なのだろう。
知識体系を整理・分類して一見して全ての人が誤解なく理解できるようにする
それがデザインするという行為なんだろう。
ところで、
「知識」をデザインするためには、確実に通過するステップがある。
これはもう、無意識だろうと何だろうと全人類が絶対に通過しているはずだ。
「ヘイ、そんなことはしていないさ」という人は、ただ自覚的でないだけだ、
もしくは僕とは違う意味で「事実(data)」「情報(information)」「知識(intelligence)」
という言葉を使っているんだろう。
それは
1・data step-事実の収集
2・information step-編集による情報化
3・intelligence step-組み合わせによる知識化
という3つのステップだ。
1つ目は言うまでもない、事実を収集しそれを並べる。
できる限りたくさんの事実を集めたい、関連することなら何でも集めてみよう。
新幹線の開発はいかになされたか、その技術の革新点は?
路線はどうやって決定した?素材は?開発メーカーは?
事故は起きたことがあるか?故障率は?寿命は?運転の難易度は?デザイナは?・・・
おそらくいくらでも出てくるので、時間の許す限り事実を収集したい。
2つ目は集まった事実をそぎ落とし、伝えるべきことを決定するということだ。
新幹線に乗りたい人に伝えるべきことは、
新幹線の技術的なブレイクスルーではなく料金と時間だ。
デザインに興味ある人には料金体系よりも、工学的な空気抵抗とデザインの関係を。
「誰に」伝えるのかを決定することで、事実は有益な「情報」群となる。
3つ目はそうして生まれた「情報」群をさまざまなものと組み合わせて
価値を見えやすくするということだ。
「料金と時間」を伝えるなら、その利便性を飛行機や車と比較してもいいだろうし、
時刻表の信頼性からビジネスの信頼性を説いてもいいだろう。
「デザイン」を伝えるなら流体力学の歴史を紐解いて、
アールヌーボー時代の流線型理論から新幹線のフォルムを解き明かしてもいいだろう。
つまり「伝えたい情報」を他の情報と組み合わせて「価値ある知識」とするということだ。
このとき組み合わせる情報の「意外性」が人の興味を引く為の工夫となる、
誰も思いつかないような、以外な接点を発見して、知識を設計することこそ、
「知識デザイン」の肝なのだろう。
と、
上記の本のタイトルから妄想をたくましくしてみたが、
WEBで書評を見ているとどうやら、こんなことはあまり関係ない内容のようだ。
でももう書いてしまった、どうしよう。
まあいいや、とりあえず読んでみます。
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