ふたりblog think twice!

考え事と備忘録と発見の集積。

辻仁成のオールナイトニッポン 『Hello Hello、This is Power Rock Station! 』声高に叫ぶにはあまりにも恥ずかしい台詞だが、ある意味尊敬に値する

辻仁成という芥川賞作家、
いやミュージシャン、いやいやもはや
彼を規定することばなど
必要ないだろう、だって彼は「辻仁成」なのだから。

そんな単純な真理に気づかせてくれたのは
もちろん彼自身だ。

彼がDJをしていたラジオ番組のオープンニングコールで
僕のあまりにも現代に順応し保守的になりすぎた目は
こじ開けられたのだ。

それは強烈な光のような刺激に満ちた言葉だ。

そのコールはこんな風に始まる

 Hello Hello、This is Power Rock Station!
こんばんはDJの辻仁成です。

自己紹介だ、まあまだ許容範囲だろう。
そしてこう続く

真夜中のサンダーロード、
今夜も押さえきれないエネルギーを探し続けている
ストリートのRock‘n’Rider、
夜ふけのかたい小さなベッドの上で
愛を待ち続けているスイートリトルシックスティーン、

・・・一息だ。
彼は一息でまったく噛まずにこれを言うのだ。
僕は
ストリートのRock‘n’Riderでもましてや
愛を待ち続けているスイートリトルシックスティーンでも無いので、
共感できないのが悔しい。
次はこうだ。


愛されたいと願っているパパも、融通の利かないママも、
そしていまにもあきらめてしまいそうな君も、
今夜はとびっきりご機嫌なロックンロールミュージックを届けよう。
アンテナを伸ばし、周波数を合わせ、
システムの中に組み込まれてしまう前に、
僕の送るホットなナンバーキャッチしておくれ。
愛を!愛を!愛を!今夜もオールナイトニッポン。
愛だそうだ。
ものすごくキャッチしたくない電波だ。
どうあがいてもまねのできないものすごいパワーを感じる。
いや、間違ってもこうはなりたくないんだけれども。

そんなことを考えるにはもってこいな
辻仁成のオールナイトニッポン紹介ページ

>数字のことが気になったらすぐに放置せずにすぐ調べるというのを今後も習慣づけようと思います。
>それ以前に「数字のことが気になる」というのが大事なんだけど・・・。

数学好きな人間は、数字、もしくは論理式で考えないと
不安で仕方がないんだろうね。

ほとんど全てのことは、確率か、統計か、
全数値羅列か、少なくとも論理式で表現できるから
迷ったり分からない場合には数字を当てはめて
遊んで、安心するんだろうなあ。

ストーリーと記憶定着率 ~『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』~

昨日のつづきですが、数字に弱いことに悩むあまり、小宮一慶『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』という本を手にとってみました。
のっけから「数字に弱い人の特徴は桁を読みまちがえることだ」といきなり看破されてしまいドッキドキ。
とくに1億の位と1千万の位をよくまちがえるんだよね・・・。

この本を読んでいちばん良かったのは、数字にストーリーをつけてもらえたことです。
私がここでストーリーと言っているのは、その数字の裏にある長大な物語という意味ではなくて、記憶するための「引っかかり」のようなもののこと。
いくつかのキーとなる数字を押さえておけばその周辺の数字は大まかに類推できます。
それ自体ちっとも難しくないし、むしろ「そんなことでいいんだ~」という感じで参考になります。
逆に、本文中に紹介されている推論プロセスが自分が普段実行していることだったりしてうれしくなったところもあったくらいです。
数字力を高めるという点では『さおだけ屋』よりもはるかに役立った感じがする。
といっても、いまも私を悩ませる微分がわかるようになるわけではないですが。

しかしその一方で、大切なことなのに見逃してしまっていたことというのは山ほどあって、たとえば売上原価と製造原価。
この違いを私は知りませんでした、というか「製造原価」が何なのか知りませんでした。
答え
「売上原価」:販売したものの原価
「製造原価」:製造したものの原価
そのまんまじゃん!という感じですが、売上原価には売れ残ったも分の原価は含まれないというのがミソです。
売れ残った商品は棚卸資産になりますもんね。
なーるーほーどー。

巻末には著者の小宮さんが厳選した「これは知っておくべき」という10の指標がミクロ、マクロ別に載せてあります。
(ばらしちゃっていいのかな?)

マクロ経済の数字10
①GDP
②日銀短観
③景気動向指数
④現金給与総額
⑤有効求人倍率
⑥M2+CD
⑦マネタリーベース
⑧国内企業物価指数
⑨外貨準備高
⑩国際収支

ミクロ会計の数字10
①資産、負債と純資産
②売上原価と仕入れ、製造原価
③棚卸資産
④減価償却
⑤売掛金と買掛金
⑥売上総利益と営業利益、経常利益
⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフロー
⑧利益とキャッシュフロー
⑨財務会計と管理会計
⑩時価会計

数字のことが気になったらすぐに放置せずにすぐ調べるというのを今後も習慣づけようと思います。
それ以前に「数字のことが気になる」というのが大事なんだけど・・・。
小宮さんの別の本も読んでみようと思いました。

数学が苦手

過去のエントリーで「数字に強くなりたい」とこぼしたことがありますが、お察しのとおり私は数学ができません。
中学高校で赤点をとりまくり、自分の人生に数学で勝負をかけるわけにはいかないと思い、「国公立大への進学を」と叫ぶ親を横目に私立文系受験コースに入り、その時点で数学を自分の生活から排除することにしたのです。
数学Ⅱは選択科目だったので微分なんて学校で習ったこともありません。

学生時代まではそれで済みました。
しかし、何を血迷ったかこんな業界に入ってしまったため、仕事を続けるかぎり数字に追い回されることになってしまいました。

いや、数学はおろか「算数」にも追い回されていました。
就職直前に、四則計算だけですむ証券外務員試験にさえ泣かされたものです。
しかも、私が新卒で就職した会社は外務員一種まで取らないと電話すら取らせてもらえませんでした。
なんとか電話を取るようになるとオプション取引の価格形成について説明したりしなければならず、想像を絶する世界がそこに広がっていたのでした。

こんな私が業界で使い物になるためには、なんとかこの現状を打開しないといけない。
ということで、証券アナリスト試験を受けることにしました。
この証券アナリストという資格は、持っていないとアナリストになれないというわけではなく、アナリストでも持っていない人がたくさんいるというビミョーな資格なのですが、内容はとても骨太でためになるものです。
そこに私が人生から排除してきた数列やら微分積分やら指数対数などがわんさか出てくるわけです。

アナリスト資格を取って年収5割増し!?
とかなんとか絵に描いたモチを眺めながら週末はヨウに微分を習うことにします。
とほほ・・・。

なんだかいやなスパムメールのタイトル

リアルプレイヤーの宣伝メールのタイトル。
ダニエル・パウダーに対してひどいと思う

【新着音楽】ダニエル・パウター/口臭が1週間で?ニオイの悩みに


ダニエルパウダーの口臭がひどいみたいじゃないか・・・。

僕がくだらないと思うことを、「すばらしい」と思う人がいるという世界の多様性を認める



ビューティフル・ピープルというSNSがある。

beautifulpeople.netは、
“美しい人たち(魅力的なルックスと パーソナリティをもつ人)”
のための世界初のSNSです。
BP.netは「選ばれた美しい人(既メンバー)が
未来 のメンバーを選ぶ」というルールをとっており、
“同じ美しさの価値観を共有する人たち”の
プラットホームといえます。


だそうだ。
この時点で顔がにやけそうになる。
友人が入っていないことを祈る。


・仕組
入会するには、自己申告でプロフィールを書いて送付、
それを現在のビューティフルなメンバーが審査するという方式。
「未来のメンバーを云々・・・」というやつだ

ちなみに審査をパスする率は最も審査の厳しいアメリカで7人に1人だそうだ。
アメリカでは、「ナルシストを7人集めると、1人は他人から見ても
そこそこ格好良いやつがいる」ということぐらいしか僕には読み取れない。


・サービス地域
アメリカやヨーロッパなど世界13カ国で展開中で、
日本はアジアでは唯一の展開。
純粋に広めたいならアジアなら韓国のほうがSNSは人気だ、
カモを集めるという意味でなら、日本で展開するのが正しい気もするが・・・。

まあこれも時折出てきては消えていく
WEBサービスの一つなんだろうなあ。

人づきあいの王道 ~デール・カーネギー『人を動かす』~

有名なんだけどこのあいだはじめて読んで、久々に夢中になった本。
テーマこそ『
人を動かす』だけど、この本で語られているのはまさに人間関係の極意。

基本動作は

 人をほめる
 相手のことを話題にする


これだけ読むと「なんだ、そんなこと」と思ってしまうような内容だけど、私自身、ほめられるとうれしい性分なので大いに納得。
自分のことをよく思ってくれる人には基本的に逆らえない。
人を馬鹿にしたり、けなしたりしてこき下ろすことに喜びを感じる人の周辺で負の連鎖が生まれるのとまったく逆に、相手に敬意を示し、認めることで自分自身が幸福になるという話。

人を動かす最大のポイントは、相手側にインセンティブを働かせるということ。
これはすごく大事だと思う。
しかし、想像力を働かせ、人を動かすというのは概して面倒くさいことだ。
だからこそ、できる人が少ないんだなぁとあらためて感じた。

あんまり関係ないけど、この本を読むとそこはかとなく幸福な気分になるので、家に帰って『
ヘア・スプレー』のDVDを観てしまった。
(映画の舞台であるボルチモアが本文中にも登場するせいかもしれない。)

相手のよいところを見つけてほめることで年収がアップすると提唱しているのが、レス・ギブリン『
チャンスがやってくる15の習慣』。あと、和田裕美さんの著書の数々もためになる。



麻生氏の景気対策と車に乗らない一市民の合成の誤謬

ああ、ひさしぶりの書き込みです。

麻生太郎氏が幹事長になったことで、90年代の不況以来あまり議論の俎上に乗らなかった景気対策(もはやなつかしい響き)がなされることになりそうだね。
景気対策の必要性を主張する麻生氏と、財政再建を喫緊の課題としこれに反対するその他の人々とのせめぎあいの構図。
景気対策に反対するわけではないけど、そこでの議論にはなんとなく空白感が漂う。
原因はきっと、景気対策の内容が抜け落ちているからだと思う。

税金を使って経済を活性化するのだから、重要なのは「景気対策するかどうか」以前に「するとしたらどのようにお金を使うのか」ということになる。
原油高対策とは具体的に何なのか?
証券優遇税制でいかほどの効果が見込めるのか?
不況の原因は、単に一部の商品の値上がりに収入がともなわないからなのか?

車に乗らない私はガソリンの値段が倍になるとどれくらい困るものなのか想像もつかない。
エネルギー産業や製鉄会社や化学会社など原油高で超大変だろうけど。
しかしこの政策をもって特定の地域の一部の人々だけが潤うのなら、昔の公共事業と同じになってしまう。
それこそ「バラマキ」と受け取られるかどうかの分かれ目。

それにしても、800兆円以上の国債発行残高を前にして1兆円規模の投入をするかどうかという議論がなんだか誤差の範囲に思えてしまいそうなところがこわい・・・。


08年度補正予算案:首相、景気対策で検討 「優先順位高い」

 福田康夫首相は13日、首相公邸で自民党の麻生太郎幹事長と約1時間会談し、原油・物価高などに対応する景気対策として08年度補正予算案の編成を検討することで一致した。麻生氏が与党の意向を踏まえて大型補正予算案の臨時国会提出を求めたのに対し、首相は「景気対策はしなければいけない。優先順位は極めて高い」と答えたという。
 麻生氏は記者団に「(臨時国会の)会期を検討しなければいけない。来週までには結論を得たい」と語り、9月下旬の召集を主張する公明党との調整を急ぐ考えを示した。首相は9日の会見で9月上旬を目指す考えを表明しているが、自民党内には自公関係を考慮し、9月中旬の召集を求める声も出ている。
 自民、公明両党の幹事長、政調会長、国対委員長は13日会談し、政府が総合経済対策をまとめるのを受け、大型の補正予算案を臨時国会に提出すべきだとの認識で一致。公明党は1兆円を超える規模を要求。自民党側は臨時国会冒頭に補正予算案を提出するよう主張した。【中田卓二】


毎日新聞 2008年8月14日 東京朝刊